ラピスラズリの海、水平線の彼方

映画や小説、その他好きなものについて語ります。実は理系。

ゴッドファーザー(The Godfather)

見よう見ようと思って放置していた映画。

ようやく鑑賞し終えたので感想をば。

ネタバレ注意です。

 

時は1945年、ニューヨークの裏社会を牛耳るマフィア、コルレオーネファミリーの隆盛と衰退を描いた今作品。

 

ドン・コルレオーネの娘、コニーの結婚式の披露宴から物語は始まる。

屋敷の外で幸せに満ちた表情を浮かべながら歌い踊る人々。

一方屋敷には、ドン・コルレオーネが名付け親になった娘の父である、葬儀屋の男が訪れていた。

葬儀屋は娘を襲った暴漢への復讐を依頼し、ドンはそれを引き受ける。

その後もゴッド・ファーザーの元には、法を外れた依頼をする男が次々と訪れる...。

 

ここでは屋敷の内と外、表社会と裏社会の対比を見事に表現している。

結婚披露宴から始まる出だしは、黒澤明の映画からインスパイアされたらしい。

ドンを演じるマーロン・ブランドのしゃがれ声と威圧的な振る舞いは迫力満点。観ている方まで肝が冷える怪演である。

当時40代ってマジですか...。

 

しかし、ドン・コルレオーネはその後敵対マフィアに銃撃され、重症を負ってしまう。

頭を失ったファミリーは、途端に窮地に追い込まれる。

面白いことに、その後復讐を買って出たドンの息子、マイケルは堅気の人間。大雑把に言えば、我々一般人と同じ側に属しているはずの人物である。

序盤から終盤のマイケルの変貌ぶりも見所の一つ。初めは恋人と仲睦まじい好青年といった風だったが、最後にはドンの後を継ぐ冷淡なボスへと成長(?)する。

 

僕が一番気に入ったのは、重症から復活したドン・コルレオーネが、病気で亡くなるシーン。

家督をマイケルに譲った後、庭でアンソニーと遊んでいる最中、突然苦しみ出して倒れる。

暖かな陽射しが注ぐ庭に横たわったドンを引きで撮っているのが印象的だった。

 

僕はこのシーンを見た時、吉田秋生の漫画、「banana fish」を思い出した。

主人公のアッシュ・リンクスが、ニューヨークの図書館で眠るように息を引き取ったシーンを、ドンの死と重ねずにはいられない。

よくよく考えると、マフィアの抗争がテーマであるのも似ている。

何か関係あるのかなあ。

 

最後に英語のお勉強。

ゴッドファーザー(ドン・コルレオーネ)の名台詞。

"I'm going to make him an offer he can't refuse"

「彼が断ることの出来ない命令をしてやる。」

→「文句は言わさん」

 

makeは他動詞で使う場合、「作る」という意味でなくなるのに注意。

offerとheの間には接続詞thatが隠れています。

 

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